TOFF & LOADSTONE - トフ アンド ロードストーンとは?

TOFF & LOADSTONE - トフ アンド ロードストーンとは?

By 藤村 広輔 投稿日: / 最終更新日:

TOFF & LOADSTONEとは?

2004年にデビューしたバッグブランド【TOFF & LOADSTONE】。当初レディースバッグで人気を博し、やがて始動したメンズバッグは2013年からスタート。装いを選ばないエレガントな佇まいで、コストを惜しまない全工程 オールジャパンメイドの逸品。

当店で扱う全てのバッグブランドと比較すると、大きく異る点が一点あります。それは作り手の”心(気持ち)”。物づくりに対する姿勢などの事。

実は先月、同ブランドの工房にお邪魔しました。そこで接した代表の心。デザイナーの心。そして各スタッフの心まで。ブランドのコンセプトからマテリアル、デザインに至るまで、事細かく熱弁していただいたことが、私、バイヤーの林の心に深く深く刺さりました。

ここだけの話、実は1時間の滞在を予定していたところが、約3時間も滞在することに。これは嬉しい誤算でした(笑

しかし、この有意義な時間の甲斐もあり、18SSから新規取り扱いブランドとして、BEKKU HOMMEでも取り扱わせていただくことになりました。以下、ブランドのコンセプトや、同ブランドの特徴などを順にご説明させていただきます。ぜひご覧ください。


TOFF(=洒落物)&LOADSTONE(=人を惹き付けるもの)

・型から起こす真鍮鋳物の金具。

・色や厚みがオリジナルの革。

・職人の丁寧で緻密な縫製。

・日本製ならではの使いやすさ。

・モダンとクラシカルの融合。

・良い意味で価格に見合わないクオリティの高さ。

真鍮金具というクラシカルな要素と、デザインから醸し出されるモダンな表情、その相反する要素の絶妙な調和がコンセプト。上質な素材や仕立て、佇まいに宿るエレガンスをTOFF流ベーシックとして、時を超えて受け継がれるデザインを纏わせ、“ファッション”の一部として昇華した日本製バッグブランド。


Brass - 真鍮鋳物の金具 -
金具ひとつで変わる、バッグの佇まい

レザーバッグの歴史をひも解くと、馬具の鞍に辿り着きます。その鞍において使われているのが、真鍮の鋳物です。乗馬の高貴なイメージとの相性はもちろんのこと、錆び朽ちることがなく、耐久性の面での評価も高かったためと言われています。

鋳物とは、砂の中で型を取り、そこに真鍮を流し込んで作る古来から伝わる製法のこと。かつてはバッグや家具などで使用されておりましたが、大量生産に向かないことと、コストが高くなるため、現在は皆無に近いのが現状です。特性上、形に均一性を持たせることが難しくいびつな形ですが、曲線美や手作りならではの温かみが魅力です。

真鍮に魅了された私達は、ブランドを立ち上げた時から、オリジナルデザインでの金具作りがライフワークとなっています。ブランドの代名詞的な存在である真鍮金具が、上質感、エレガントさ、アンティークの雰囲気、それらの全てを与えてくれます。


Leather - オリジナル製法の革 -
上質さの追求=労を惜しまない、という贅沢

goat skin - ゴートスキン

Made in USA、France、Italy…さまざまなブランドや良質な素材に触れてきたデザイナーが、「良い素材を無駄なく使いたい」と吟味した結果、行き着いたのが“タンニンなめしのヤギ革”。

表面が丈夫で傷付きにくく、それでいて下の層にあたるスエード部分の繊維がふわっと柔らかく軽い、という点が、バッグに適しているためです。

原皮選びから、色出し、そして仕上げとして、革に立体的な表情を出すために縮絨させるところまでを、全て革職人と直接コミュニケーションをとりながら作り上げています。ブランドにとって、非常に大切なパートナーです。


cowhide - カウハイド

素材のバリエーションとして牛革を使う際にも、全てオリジナルの工程を加えるのがTOFF & LOADSTONE流です。ミニマルさと弾力を求めて作り上げたのがシュリンク型押し革。バッグを作るのにふさわしい原皮選びをすることにより、通常の型押しで失われがちな革の質感を保っています。

豊かな表情が魅力のクロコ/リザードの型押し革は、染色をしたあとに、手塗りで調整をしながら陰影をつけていき、さらに上から透明なフィルムをラミネートするという懲りよう。

手間を惜しまず材料にこだわる姿勢が素材に宿り、言わずともその上質さを物語ってくれます。この他にもMEN'S EX 11月号に掲載されていた、角もみ調の型押しなど、様々なバリエーションがございます。追々ご紹介させていただくますので、是非ご期待ください。


真鍮鋳物とバッグをデザインすることで、”日本の生産産業の未来をデザイン”

鋳物という伝統産業を通じて、バッグに留まらず、伝統産業を活性化させるとの所信表明。これはもう、バッグブランドとしての視野ではなく、もっと広く、奥の方まで見据えていますよね。

バッグブランドとして、ブランドの軸となる、唯一無二のアイコン。砂型ならではの、曲線美や温かみがある金具を作り、この真鍮鋳物の魅力がファッションを通じて伝わる。更に”建築資材”や”熊除け鈴”を作ってきた工場に、”ファッションデザイン”と言う新しい価値観を。新たな仕事が増えることにより、作りて不足が緩和され、商品の媒体露出が増えることで若手職人のモチベーション向上に繋がる。

ここまで考えているバッグブランドが他にありますか?私は仕事柄、様々なバッグブランドと携わって参りましたが、TOFF & LOADSTONほど未来を見据えたブランドとは出会ったことがありません。先ほど、”良い意味で価格に見合わないクオリティの高さ”と記載させていただきましたが、コストを惜しまないにも関わらず、非常にリーズナブルで、幅広い層の方にご愛用頂けるブランドです。当店にご来店いただいたお客様の一人でも多くの方にご愛用頂けるよう、私共も努めてまいります。

是非店頭にご来店いただき、TOFF & LOADSTONEに触れてみてください。その瞬間から虜になるはずです。次回は”ハンドメイドが織りなす温もりあるフォルム”と題し、真鍮鋳物のクラフトマンシップに迫ったブログをご用意しておりますので、是非そちらもお楽しみに。

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