悪天候の足元は”パラブーツ”でキマり

悪天候の足元は”パラブーツ”でキマり

By 藤村 広輔

革靴好きの方にはイヤな季節になってまいりました。天候が変わりやすいこの季節になると、レザーソールなんてもっての外。とは言え、スニーカーは苦手…。このような方、非常に多いと思います。更に欲を言えば、ドレスがメインだけど、カジュアルでも履ける革靴が欲しい。そのような欲張りな要求にお応えできるような革靴はございま…す!ハイ!あります!


自社でラバーソールを製造する、世界で唯一のシューズメーカー

まず、パラブーツとはどのようなブランドなのか。簡単にご説明させていただきます。

自社でラバーソールを製造する、世界で唯一のシューズメーカーとして誕生。この自社開発のラバーソールは堅牢で摩耗に強く、悪天候の路面で高いグリップ力を発揮します。以外ではありますが、ワークシューズとして消防士、郵便配達人、軍人らの間で支持され、さらに冒険家たちが愛用したことで、アウトドアシューズとしての地位も獲得。こうしてクライミングブーツ用に開発されたノルヴェイジャン・ウェルト製法がパラブーツを代表する製法となり、ラバーソールと並び、ブランドを象徴する技術となりました。


雨の日に強いパラブーツ

一度は耳にしたことがあるかと思います。”雨の日などの悪天候にはパラブーツが良い”。これにはいくつかの根拠があります。

① オイルが染み込んだカーフレザー

② パラブーツオリジナルのラバーソール

まず”①”に関してですが、アッパーに採用されているパラブーツの独自素材であるLISレザー(リスレザー)は、オイルを多く含むカーフレザー。雨に強く、堅牢さが特長です。もちろん定期的なメンテナンスは必要ですが、連日の雨の日履きでも、少しのサボりは許されます。小雨程度であればしっかり雨をはじきますし、小傷であればサッと簡単にブラッシングするだけで目立たなくなり、艶も出ます。

次に”②”ですが、パラブーツが自社開発したラバーソールは濡れた路面でも滑りにくく、クッション性、耐摩耗性にも大変優れています。

そしてモデルによります、もう一点補足を。パラブーツを代表するChambord - シャンボード、Michael - ミカエル、ダブルモンクストラップのWilliam - ウィリアム、そしてクライミングブーツのAVORIAZ - アヴォリアーズ。これらにはノルベージャン製法が採用されているもが多く、アッパー、ウェルト、アウトソールをしっかりと縫い付ける2列のステッチが防水性を確保してくれることから、”雨の日などの悪天候にはパラブーツがイイ”。これに由来するわけです。


Michael - ミカエル

通称”チロリアンブーツ”。カジュアルなスタイルはもちろん、モードな着こなしにもマッチするパラブーツ大定番の一足。アッパーに使用されているのはオイルが染み込んだ”リスレザー”。もちろんソールには自社開発したラバーソール”Marche”を採用。製法はノルヴェイジャン製法。私も同モデルのCAFE - ダークブラウンを所有しております。ジャケパン、カジュアルとコーディネイトに困った時には「取り敢えずコレ履いておけば間違いないでしょう」的な万能靴。さらに悪天候の際、革靴で外出したい時にも迷わずミカエルを履いています。この一足にどれだけ助けられていることでしょうか…


REIMS - ランス

この所、注目度が高いローファー。スラッとしたドレスなローファーも良いのですが、カジュアルに攻めたいのであれば”REIMS - ランス”がおすすめです。アッパーにはリスレザー。ソールは自社開発のMarche(ラバーソール)。そしてコインローファーとしては珍しいノルヴェイジャン製法。先にご紹介させて頂いたミカエルの紐なしバージョンとも言われているほど。しかし紐が無いぶん、サイズ選びの際は慎重に。ハーフサイズ小さ目から伸ばしていく履き方がベスト。レザーは必ず伸びるもの。縦に伸びることはございませんが、甲、幅はしっかり伸びてくれます。実際、BEKKU HOMME(竪町店)のスタッフ岡田が履いておりますが、はじめのサイズ選びで苦労したのを目の当たりにしました。ちなみに岡田も雨の日はほぼランスです笑。


AVORIAZ - アヴォリアーズ

登山靴として世に出たAVORIAZ - アヴォリアーズ。トレッキングに適した機能を備えるにも関わらず、スリム&スタイリッシュなフォルムが特長。耐久性に優れたシャンクは大変柔らかく、タウンユース等の長時間のウォーキングでも足が疲れにくいように、至る点に工夫が施されています。マウンテンブーツは野暮ったいボテッとしたフォルムが多く、コーディネイトをする際は足元のボリュームが気になりますよね。しかしAVORIAZはスラッとした細身のシルエットで、テーパードがかかったパンツなどとの相性も良く、冬には欠かせないブーツです。


Chambord - シャンボード (ドレス)

以前、「CHAMBORD履いてたら取り敢えず最強説」とのタイトルで、金沢フォーラス店 スタッフ笹掛が書いたブログでもありましたが、この説、本当なんです。 そして今季、”グッドイヤーウエルト製法”のシューズとして、ドレスラインの”CHAMBORD - シャンボード”が誕生致しました。これにより、グッドイヤー以外にも多々代わった点があります。アッパーには変わらずリスレザーが採用されていますが、ノルヴェイジャン製法のシャンボードと比較すると、若干薄く柔らかいカーフになっています。そしてドレスラインである象徴とも言うべき、緑色のParabootタグが備わっていません。

数多くの雑誌でも掲載されているので、「あれ?なんかいつものシャンボードと違うな…」と思っていた方も多いのでは?ここだけの話、私が次に狙っているパラブーツはこのグッドイヤーのシャンボードです。


いかがでしたでしょうか?ここまでParabootのススメを説いて参りましたが、お客様の心には響きましたでしょうか?私が履いてきた革靴の中でも最も万能な革靴。それがパラブーツです。

最後に先日、当店にパラブーツのリペアを持ち込まれたお客様が二組いらっしゃいました。驚いたのは二組とも、約30年前に当店でお買い上げ頂いたパラブーツだったこと。更にどちらのお靴も状態が大変良かったこと。ソールは何度かリペア、交換されたとのことでしたが、アッパーに大きなダメージがなく、まだまだ現役だった事に驚き以上に感動を覚えました。40年、50年履ける靴。親子二代に渡って履くことが可能って凄く素敵ですよね。是非貴方も一足育んで見てはいかがでしょうか?

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